ZoomUpフレンズ

「ものづくりのまち、すみだを住みかに」
すみだの財産である「ものづくり」を日本に、世界にアピール。

クリエイティブスタジオ 第5期生

有限会社 三井広告事務所 Sumica事業部

代表者 三井千賀子、三橋美也子
住所 東京都墨田区横網1-6-1 KFCビル10F
KFCクリエイティブスタジオ Studio5
ホームページ http://www.sumicas.com/
事業内容

<広告、PR物制作/イベント企画運営/プロダクト企画>
すみだで暮らしたい、という人を増やすことがビジョン。
すみだの潜在的魅力をみんなに見えるカタチにするお手伝いをしています。

仕事で出会った2人。繋げたのは「すみだの街」

◆KFC: お二人はもともと別々のところで、三井さんがコピーライター、三橋さんが広告製作会社でプロデューサーをされていたそうですが、お二人が出会ったきっかけを教えてください。
◆三橋さん: 私が仕事で観光庁のキャッチフレーズを手掛けていたとき、コピーライターを探していて、紹介で三井さんと知り合いました。偶然、吾妻橋にある三井さんの事務所が私の家から歩いて10分程の距離だったんです。それですぐに意気投合しました。その時の仕事は競合50社くらいのコンペで。負けちゃったんですけど、また一緒にやってみたいねって話していました。
その後、三井さんが「すみだモダン」のお仕事や「すみだもの処」のイベントを手掛けるようになって、私もよく見に行って手伝ったりしていたんです。それで三井さんから「街のこと何か一緒にやらない?」って言われて、Sumicaが本格的にスタートしていったんです。
それまでは2人とも別々に仕事をしていたけど、私も会社を辞めて三井さんの所属する「三井広告事務所」の「Sumica事業部」として拠点を構え、KFCクリエイティブスタジオに入居することになりました。

改めて知った、ものづくりの世界、すみだの本当の魅力

 すみだクリクラの広告用フライヤー

◆KFC:すみだモダン」がSumica立ち上げのきっかけだったんですね?
◆三井さん・三橋さん: そうですね。「すみだモダン」の仕事でたくさんの墨田の工場と出会って、ものづくりの現場で取材をしていったんです。ここでものが生まれているっていうエネルギーも凄く感じられたし、職人さんたちのお話もとにかく楽しくて、毎回パワーをもらいました。本当に色々なことを考えながら作られていて、取材に行くとその想いが溢れているんです。ものに命を吹き込むってすごいことだなって衝撃を受けました。ずっと住んでいた街なのに、全く知らない世界だったんです。
これまでの広告の仕事はどちらかというと大きい企業さんの方を向いていて、出来上がったもの自体の深堀りはするけれど、工場や職人さんのことはあまり知らなかったんです。住んでいる街がこんな素敵なものづくりの街だったんだ!と思って、私たちもそこに関わりたいと思うようになりました。それから、「私たちにできることは何だろう」って必死で考えて、かなり試行錯誤しました。


◆KFC:
  実際にSumicaでは、どのような取り組みをされているんですか?
◆三井さん・三橋さん: 墨田区のコミュニケーション系クリエイターを集めたグループ「すみだクリエイターズクラブ(クリクラ)」を作り、デザインや情報発信の表現も地元のクリエイターが行えるようにする取り組みを行なっています。
ものづくりの街「すみだ」は技術力や製品の質はすごく高いけど、デザインや表現・発信することはあまり得意ではないってことに気がついて。良いものを作っているのに、外の人に伝わっていないことがすごく勿体ないと感じたんです。だから自分たちが今まで広告の世界で培ってきたノウハウを活かして、そこを強くしていきたい、それが私たち(クリクラ)の役割だと思っています。


◆KFC:
KFCクリエイティブスタジオに入居しようと思ったのはなぜですか?
◆三井さん・三橋さん: 今まで私たちは企業の広告やPRとその制作物を手掛けることが中心だったので、地域の仕事をするにはもっと新しいことを学んだり、新しい人たちと繋がる必要があると思ったんです。私たちはもともと「すみだ」の街に拘りがあったし、KFCは墨田区の支援する施設というのもあって、ピッタリだと思いました。ちょうどSumicaを本格的にやろうとしていた矢先に入居者の募集があったので、タイミングも良かったですね。

たくさんの出会いと紆余曲折を経て生まれた「すみだクリクラ」

 三田さん 三井さん 三橋さん

◆KFC: 創業当時はどんなことに苦労されましたか?
◆三井さん・三橋さん: とにかく2人でやれば絶対に何かできる!って勝手に思っていたんですけど、実際は「ものづくり」そのものに関わろうとして、経験も知識もなく立ち往生していました。ビジネスモデルも全く見えていなかったし、最初はボランティアのような仕事ばかりだったんです。でもクリクラを作ったことで、出会いと学びを得て少しずつ仕事が増えていきました。


◆KFC:
クリクラはどのようにしてできたんですか?
◆三井さん・三橋さん: もともと墨田区は観光もいいけど、それよりも住む方が楽しい街だと思っていて。観光客を増やすよりも人口が増えた方街が活気づくのでは?と考えていたんです。そんなときに、同じKFCクリエイティブスタジオに入居している川端さん(MDファクトリーHS株式会社)の紹介で、「情熱の学校」学長のエサキヨシノリさんに出会いました。エサキさんは大阪でクリエイターのためのプロデュース講座を開催している方で、KFCでもクリエイターのためのセミナーを開催されたんです。そのセミナーですみだのクリエイターを集めるお手伝いをしました。それがきっかけで、ものづくりに興味のあるクリエイターたちがもっとすみだに集まって「すみだを住みかに」してくれたらいいなという発想になって。更にそのクリエイター達の力で街の情熱や想いを行政と繋げたりして、街を良くしていきたい、という想いから昨年の9月に「すみだクリエイターズクラブ」を立ち上げたんです。

共通する想いと異なった視点が生む、新たな仕事

ファクトリーめぐり「スミファ」フライヤー

◆KFC: クリクラができて、だんだんとビジネスに繋がっていくようになったんですね?
◆三井さん・三橋さん: そうですね。クリクラのメンバーはグラフィックデザイナーからフォトグラファーやイラストレーター、WEBや映像のプロなど、それぞれ仕事を持った人たちが「街を面白くしたい!」という想いに共感して集まってきて、色々な視点で仕事をするので、学びや刺激がたくさんあるんです。だから新しいものも生まれるし、クオリティーも高い。そのクリクラの案内を作って、行政や企業さんに見せたりしていくうちに、「クリクラさんでやってくれない?」って、だんだんと仕事の依頼がくるようになっていきました。


◆KFC:
 KFCクリエイティブスタジオに入居して良かったことはありますか?
◆三井さん・三橋さん: やっぱり人と出会えることが一番大きいですね。出会いを広げたいという想いもあって入居したんですが、スタジオリーダーの川端さんのお陰でエサキさんとも出会えたし、お隣(Studio6)の中小企業診断士の毛利さん(合同会社エドエックス・ラボ)には色々なアドバイスをたくさんいただきました。KFCに入居していることで信用していただけるので、墨田区に関わるお仕事もたくさんいただくようになりました。あとは、施設内のオープンスペースや会議室を無料で利用できるのも助かりますね。来客時や打合せ、セミナーなどたくさん活用しています。

ビジネスは想いをかたちにするための手段

 すみだクリクラ1周年記念

◆KFC: 創業・起業するにあたって、一番大切なことは何ですか?
◆三井さん・三橋さん: 「すぐに目先の利益に走り過ぎない、目的や目標を忘れないこと」ですね。私たちはスタート当初の「想いをビジネスとしてかたちにするための紆余曲折の期間」がすごく大事だったと思っています。ビジネスありきでやっていこうとすると、なかなか続かないんですよね。始めは何度も頭の中や紙の上でビジネスモデルを作ってみたけれど、そんな美味しい話はなかなかなくて。しかもソーシャルにやりたい場合は尚更、ビジネス・マインドとボランタリー・マインドその両方を持っていないと絶対に良いものになっていかないんです。
まず先に想いがあって、それがどうビジネスに繋がっていくかを考える。時間はかかるかもしれないけど、軌道に乗ればその先は後者の方がずっと強いと思います。
良いものをつくって、良い組織・ネットワークができてくる、それに気づいた時には、ある程度のお金が回るようになっていて、ビジネスに繋がっていくんじゃないかと思います。


◆KFC:
すみだの街にクリエイターさんたちも増えてきて、すみだ水族館やすみだ3M運動、ものづくりコラボレーション、スミファなど、すみだの街でたくさん活躍&貢献されていますが、今後の更なる目標はありますか?
◆三井さん・三橋さん: 紆余曲折を経て、少しずつでも目標に近付いてきていると思うと、すごく充実感があります。これからはもう少し範囲を広げて「すみだクリエイターズクラブ」が「下町クリエイターズクラブ」になり、イースト東京を創造性あふれるエリアにしていくお手伝いをしていきたいですね。

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