ZoomUpフレンズ

保育士さんのためのキャリアアップ、グランドシッター派遣など保育に関する事業を展開している株式会社BOA(ボア)。グランドシッターを養成して、活躍している様子がNHKニュース「おはよう日本」、夕刊フジなどにとりあげられるなど、各方面で話題になっています。

クリエイティブスタジオ第4期生

株式会社 BOA

代表者 武市海里(midori takeichi)(産業カウンセラー・保育士)
創業 2010年
住所 東京都千代田区九段北1-9-5-204
ホームページ http://www.boanet.jp/
事業内容

●こども舎
保育士育成定着プログラム(日本唯一)
ベビーキッズマッサージ認定・検定
(保育士、学生、キャリママ+イクパパ、シニア向け)

●G.G倶楽部
グランドシッター養成講座
保育業界に「グランドシッター紹介派遣」

メールアドレス

info@boanet.jp

保育士さん向けに事業を展開

かつてはKFCクリエイティブスタジオの第四期生として入居されていました。

現在も精力的にご活躍なさっている代表の武市海里氏にお話を伺いました。

 

●KFC:御社の事業内容を教えてください。

★武市さん:人材紹介業と人材教育です。世間ではキャリアママ側の就労支援などがクローズアップされていますが、保育士さんをサポートする体制があまり見られない、そこで保育士さん向けに事業を展開しています。

 

●KFC:事業を始められる前はどのようなお仕事をされていたのですか。

★武市さん:ファッション関係(着物)の会社でマーケティング、販促、プレス、営業、研修、販売員などを経験して、管理職、役員をしていました。

 

●KFC:事業を始めたきっかけを教えてください。

★武市さん:前職そのままで60歳の定年まで会社にいることも出来ましたが、そうなると本当に定年が訪れてしまうと感じたのです。

定年は自分で決めたい、という気持ちがありまして、産業カウンセラーの資格をとり、起業することを決めました。事業を始めるにあたって、まずは女性のキャリア支援したい、あとはせっかく起業するのであれば、雇用の創出をしたい、と思いました。自分の会社で雇用するというのは、いきなりは無理でしたので、まずは人材紹介業の認定をとって企業と人をマッチングすることを考えました。私自身の性格からもこの仕事が向いていると思いました。

 

●KFC:具体的にどのようなプロセスで事業化を進めたのですか。

★武市さん:最初は保育士さん向けの研修、人材育成のコンサルティングを始めました。そこから、こども舎事業部をつくり、保育士さんのキャリアアップのための事業を進めていきました。

その後「G.G倶楽部」を始め、それが東京都の「経営革新計画」の承認がとれたのです。それがきっかけで日本政策金融公庫から融資を受けることが出来ました。運転資金が増えたと同時に、この事業に自信がつきました。

G.G倶楽部

●KFC:その「G.G倶楽部」がテレビ、新聞に取り上げられましたが、その後反響などはありましたか?
★武市さん:おかげさまで、事業内容をわかりやすく解説してもらい、事業に対する支持者も増え、お申込みもいただいています。

 

●KFC:そもそもG.G倶楽部とはどういうものでしょうか?
★武市さん:G.Gとはグランド・ジェネレーションの略です。最上級の年代を意味します。G.G倶楽部はグランド・ジェネレーション、つまり企業のOB、OGの皆さんに、孫育て子育てを通して次世代育成・地域社会に貢献して頂こうという取り組みを行っています。「グランドシッター養成講座」で保育現場での必要な知識を学ぶことが出来ます。

 

男性(グランパシッター)も女性(グランマシッター)も居るのですが、男性はもともと会社組織にいた経験があるので保育園という組織にも向いていると思うのです。というのは、保育園というのは子育てに重きを置いていて、組織的な発想が苦手な様でした。

 

そこに「グランパシッター」が入り、組織での経験と人生の経験で知恵を身につけてこられたので、俯瞰的な立場で組織を見ることが出来ます。そのおかげで保育園にゆとりのオーラが生まれてきます。あとはシニアとはいえ女性よりも力もあり、頼れる存在感があります。ほっとしますね。

 

何十年も働いてきた人というのは、ある意味黒子に徹して、面倒見てやろう、とか社会貢献したい、とか博愛意識、慈愛に満ちた方が多いので保育園で仕事をするのにぴったりだと思います。子育ての現場には、お姉ちゃん、お兄ちゃん、おばちゃんは居るので、おじちゃんにも居てほしいです。老若男女さまざまな人が子供の近くに居るのは非常に大事なことです。

 

●KFC:G.G倶楽部に登録されている方、あるいは保育の仕事をしている人全般に対しての素朴な疑問なのですが、他人の子をかわいく思えるのでしょうか?
★武市さん:あくまで仕事なので、自分の孫をかわいがる感覚とは少し違います。みなさん子供たちを見守る使命感を感じながら仕事をしています。グランドシッター養成講座でもそのように養成しています。実際は子供たちからパワーをもらい楽しく仕事をされています。かわいがるのは仕事とは言えませんね。

グランパシッターとグランマシッター

●KFC:事業を展開する上で、苦労している点はどんなところですか。
★武市さん:どこの会社さんでもそうだとは思うのですが、資金繰り、売上づくり、スタッフの活用と人件費に日々悩まされています。あとは対等な立場のパートナーがいるといいとつくづく思います。

 

●KFC:今後の取り組みについて、教えてください。

★武市さん:現在進行中のG.G倶楽部は男性の方が「グランパシッター」として保育園、幼稚園より求められていますが、今後は女性の「グランマシッター」が保育園はもちろん、主にキャリアママを助ける形で、実際のお家に出向き、ベビーシッターとしても、キャリママサポーターとしても派遣したいと考えています。ただのベビーシッターではなく、ある程度のキャリアを積んだ経験のある方を派遣することによって、働くキャリアママの気持ちを汲んであげられる。そんな人材を派遣したいと考えています。

起業について

●KFC:KFCクリエイティブスタジオに入居していて良かった点などございますか?

★武市さん:国際ファッションセンタービルという立派なビルの10Fにオフィスを構えることが出来る。“いかにも会社”然とした環境が与えられるのが素晴らしかったです。普通に起業した場合はそうはいかないと思います。おかげさまで入居した当初からモチベーションを保つことができました。自分のオフィスは個室で持てて、入居者同士が交流できる、交流ペースがあるのもありがたかったですね。同じ環境で起業された方が近くにいるのは心強いです。

 

●KFC:これから起業する方に、ご自身の経験を踏まえて、アドバイスなどございましたらお願いします。

★武市さん:先ほども言いましたが、対等な立場のパートナーが居ることが重要である、と私は思います。共同経営という形が理想です。判断の基準になり、意志決定のスピードが違ってくると思います。1人ですべてこなすのには限界があり、スタッフを雇ったとしても自分の下に付くことになり、結局決定するのは自分だけ。自分の考えが正しいのかそうでないのか、わからなくなってしまう。今はその必要性を実感しています。

インタビューを終えて

●KFC:代表の武市さん、楽しい御方でした。インタビュー自体は非常にカジュアルな雰囲気で進行しました。第二の人生、第三の人生をあなたも考えた方がいいわよ、と言われ、確かに考えなくては。
60歳で定年になって、平均寿命の80歳まで生きたとしても20年ある。何するかというとまず仕事はしていたい。「G.G倶楽部」で保育士になるのも結構いい話で、実際にそういう受け皿としてあるのはありがたいと思いました。
御本人は90歳ぐらいまでを目標に現役でいたい、と言っていました。私もうっかり長生きするかもしれないので、そこまで考えておきます。

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